目標は生涯現役

2010-07-07 00:31:13

私は現在73歳で、まだ死んではいません。生涯現役とは死んだ後にそうだったと思うことだとは思いますが、目標としては生涯現役を目指しています。
今までは、キャリアカウンセラーとして、多くの仕事に携わってきました。
ハローワークからの依頼による長期失業者との個人面談と相談、生活保護受給者の自立のための就職支援としての個人面談と相談、ヤングハローワークでのセミナー講師、ハローワークでの就労支援セミナーの講師、若手自衛官への就労支援セミナー講師、企業における定年間近の社員に対する老後の生活セミナー、保護観察中の少年に対する就労支援セミナー等々、いろんな経験をしてきました。
これらの経験の中で、特に個人との面談と相談は、就労とはいえ突き詰めて言えば、人生相談になります。幸い、私は暦年齢が高いのでそれなりに人生経験もありますし、またキャリアカウンセラーとしての経験をつむほど、私のデータベースには多くの情報があります。例えば、戦争を経験している私は、空襲に会いグラマンによる機銃掃射を母と二人で部屋の真ん中で布団をかぶって、母が私の手を握りながら「生きてるか?生きてるか?」と、何回も叫んだこと。5分ぐらいで敵機は去ったが、後で見たら壁や柱に親指くらいの機関銃の弾がたくさん刺さっていたことや、疎開していじめられた中でどう生活してきたかなど、60歳代でも知らない話もできますので、セミナーでも結構喜ばれています。
今生きることに悩んでいる若者や、生活保護受給者の先の見えない人生、就職氷河期の中高年の再就職の難しさを感じるにつけ、皆さんに元気付けをしたいとこの仕事を続けています。
幸い、セミナーのアンケートを見ると、「勇気をもらった」「元気付けられた」「経験話がとても参考になった」などと書いてあると、私も仕事のやりがいを感じます。
特に人生相談のようになったときは、単なるキャリアカウンセラーとしてではなく、この講座のようにエイジングアドバイザーとして、アドバイスができれば、より相手にとってすばらしい講師になれると思います。
また私も仕事を請けた以上、その日の朝になって体調が悪いなどといってはいられませんので、日常から健康管理には気をつけるようになり、自分の体調も仕事をしていないときよりは、良好に思います。
男性の平均寿命が79歳といわれても、紅白歌合戦をあと6回しか見られないのかなどと思うこともなく、適度の刺激と緊張を受け生きていくことは自分自身の寿命にも影響してくれるのではないかと思い、「寝たきりにはならないぞ」「痴呆にはならないぞ」と思いながら、仕事を続けています。


高橋 克二

高橋 克二 (たかはし かつじ) 満73歳
エイジング・アドバイザー®/世渡り指南師®/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント/認定エグゼクティブ・コーチ
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